家族だけで行うにはあまりにも大変だった遺品整理

2年前に父が亡くなりました。買い物が好きで、本と旅行が大好きだった父。死の間際まで、好きな歴史雑誌や探訪記を手放すことはありませんでした。

元来物持ちの良い人でもあった為、増え続ける本と旅の記念品の量にしびれを切らせた母が「お父さん!いい加減片付けないと全部まとめて不用品回収に出すよ!」と大声をあげるのも我が家の日常茶飯事だったのです。

葬儀を終えて自宅に戻った時にまず目に飛び込んできたのは、整理もされずうずたかく積み上げられた本の山と、ホコリを被った大量の父の遺品たちでした。これはもはや母の手に負える量ではないと判断し、子供たちで色々な業者を調べました。

遺品整理は自治体の廃品回収方法を調べたり、不用品買取業者や貴金属買付け業者を当たってみたり・・・。しかしこの方法では、いつまで経っても整理が終わらない事がわかりました。回収をしてもらうにも買取りをしてもらうにも、そもそもまず遺品の『整理・分類』ができていなければ依頼を出す事も出来ないのです。

もちろん、一括で家の片付けや不用品買付けまで行っている業者がある事は知っていましたが、実家周辺には利用できそうな業者さんが見つかりませんでした。安物ですが思い入れのある貴金属類もあったので、そういった物まで捨てられてしまうのではないかという漠然とした不安も少しあった様に思います。

結局、遺品整理は自分達で行いました。全て片付くまでに、1年以上の時間がかかりました。父が残した物には思い出も思い入れもあり、なかなかスムーズに作業を進める事はできませんでした。

しかし、父が亡くなった時の状態のまま時間が止まった様な家で暮らしていたら、いつまで経っても悲しみを忘れられないと思ったのも事実です。

その後改めて調べたところ、片付け業者でも遺品整理の場合は特に思い入れのある貴重品に注意して作業してくれる所もあると知りました。片付け前にわかっていれば、絶対に信頼できる業者を探して依頼していたと思います。